7/30 三菱UFJストラテジストの藤戸氏の直近急落の見解
今回の一連の急落(4日続落)はヘッジファンドの参院選を材料にした仕掛け的な巻き戻し。
参院選までは、日本株買い&円売りのポジションを積み重ねてきた。ファーストリテーリング&ソフトバンクなどの日経平均に寄与度の高い値がさ株を薄商いの中、買ってきていた。
しかし、選挙直前の7/19を境に積み上げてきた買いポジションを巻き戻し始めて、選挙後は売り越してきた。5/23の急落以降の手口と全く同じ。
夏のBOXの上下は日経12400円-14900円で決まった。なので、BOX上限の日経14900円を上抜けるのは今回の決算が一通り良好なのを確認した秋以降。BOXのレンジの上限では戻り売りをこなすべき。
今後の雇用統計次第で、あらてめて米金融緩和の縮小に作用する可能性があり、その場合は米国株安のあおりを受け日経13500円を割ってくる可能性がある。ただのその場合は、押し目買いのチャンス。
現状、ヘッジファンドがイベントを利用して仕掛けてくるので、安直な買いで儲かる地合いではない。FOMC、雇用統計などのイベント後にポジションを取る方が無難。
決算については円安による増益は既に織り込み済みで、評価対象にならない。中身の売上・利益が拡大しているのか、企業実態を改造するための構造改革を進めているかが評価対象。欧州・中国景気鈍化の影響のありそうな銘柄は外すべき。逆に北米・ASEANに影響のありそうな銘柄を買うべき。