ヘッジファンドの全貌
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ヘッジファンドと聞いて、どんなイメージをお持ちですか?
著名ファンドマネージャーが一部の富裕層相手から巨額の資金を預かり、ハイリスクを背負いハイリターンを追及する・・敷居が高くて近寄りがたく、日本の個人投資家の間ではまだなじまれた投資先ではありません。
しかし、日本で普通に投資信託を運用しても良くて利回り5%前後か、
結果マイナスリターンで全く儲からないのではないでしょうか?
ヘッジファンドでは高額な手数料の分、
過去10年に渡り平均で年率10%のリターンの運用実績のある
ヘッジファンドも少なからず存在しますが、
ファンドマネージャーやシステム影響で良し悪しが分かれます。
50%は5年以内に消えるとも言われ、
長期でハイパフォーマンスが期待できるヘッジファンドを選別するのも
それなりのリテラシーがないと難しいのではないでしょうか?
ヘッジファンドの手数料体系は、預入金額の2%の報酬手数料と20%の成功報酬がかかるものが一般的です。
解約のタイミングも制限され、1ヶ月、3ヶ月、半年に1回しか解約の機会がなく、45日ルールで解約の45日前にその旨を通知する必要があり、簡単には解約できませんので、相場が急落しても手出しできません。
ヘッジファンドでは、様々な金融商品を組み合わせ、
株と債券などの伝統的資産との相関が低く、
買いだけでなく売りから入って絶対収益を狙います。
というのも、株と債券メインで資産構成しても、リーマンショック級の暴落があると全部連動して下げてしまうので、金融市場とは別の動きをするオルタナティブ(代替)投資として、ポートフォリオに組み込リスク分散を図るのがメインストリームとなってます。
戦略としては、ロング・ショート(買いだけでなく売りからも入る)を初めとして先物・オプション、コモディティ(商品)、裁定取引などを組み合わせたものまで様々な手法があります。
日本国内でヘッジファンド購入する方法は、主に2つあります。
①国内証券会社から国内投資信託として組成されたものを買う
国内で海外ヘッジファンドを買う場合、ベビーファンドを通じで買うため、中間マージンが発生し、マザーファンドの本来の利回りを享受できず、無駄な手数料がかかっている恐れがあります。購入の際には、よくお調べください。
例えば、マザーーファンド10%-ベビーファンドの中間手数料4%
=投資家は6%の利回り
マザーファンドは、親:海外ヘッジファンドを指し、ベビー(フィーダー)ファンドは、子:直接の運用はせず、他のファンドに投資する投資信託を指します。
以下のスパークスは私が以前から知っているもので、
割と良いパフォーマンスです。
スパークス・日本株・ロング・ショート
スパークスは国内発のヘッジファンド型運用ファンドなので、
ベビーファンドへ中間手数料を払う無駄は生じません。

↑クリックするとサイトへ飛びます。
その他、モーニングスターでヘッジファンドを検索しても
パッとした会社はヒットしませんでした。プラスどころか、マイナスのパフォーマンス。
(SMBC FW) ヘッジファンド 三井住友DS(直近3年のリターン -0.60%)
(ダイワFW)ヘッジファンドセレクト 大和(直近3年のリターン -1.54%)
ヘッジファンドセレクション(ラップ向け) 三菱UFJ国 (直近3年のリターン 0.01%)
ヘッジファンドSMTBセレクション(SMA専用) 三井住友TAM (直近3年のリターン -0.91%)
ヘッジファンド・リターン・TF・ヘッジ(SMA) BNPパリバ (直近3年のリターン -1.25%)
楽天・全世界債券インデックスH 楽天
②プライベートバンクから海外ヘッジファンドを買う
最低購入単価が数千万単位で敷居が高いのですが、
それなりの実績のある看板商品があります。
UBS銀行のUBSオコナーが有名で、
直近でも2020年の上期(1-6月期)運用成績はプラス11.5%だった模様。

↑クリックすると拡大表示します。
UBSオコナーは新型コロナウイルスの流行に伴い、サウスウエスト航空会社の株式を空売りする反面一方、同社の社債を買うことで、異なる資産クラスで相反するポジションを取る戦略を組んだのが的中。
コロナショックで、航空会社の株価暴落でも利益を出し、FRBが広範な米社債買い入れに踏み切ったことで社債価格が急騰したこともプラスに働き思惑通りの展開となった。
その他、ヘッジファンド型の運用を行い少額で始められる海外ETFもあります。しかし、手数料が割安なのは良いですが証券取引委員会の規制もあり、ハイリスクは追及しない分、ハイリターンも期待できない感じです。
結局、ウォーレンバフェット氏の指摘の様に、ヘッジファンドとS&P500指数連動型のインデックスファンドを比較したら、手数料の割高なヘッジファンドより手数料の割安なS&P500のパフォーマンスの方が高いというのが実情の様です。
個人的には、UBSオコナーが直近絶好調ですし、
取る戦略がいかにも玄人で今後も期待できるのではと感じています。
*プライベートバンクのUBS銀行の口座を開設しないと、
UBSオコナーは購入できません。
詳しくはプライベートバンクの全貌を参照ください。
タグ: ヘッジファンド, スパークス・日本株・ロング・ショート, UBSオコナー